我がバイク、こないだゴールデンウィークにプチ遠征を遂行したところだったのですが…
5月末から突然エンジンが吹け上がらなくなってしまいまして。
具体的には、アイドリングから発進までは正常にできるのですが、その後アクセルを幾ら開けてもトルクが出ず、加速できないという有様。平坦路で30km/h出すのがやっとという状態でした。
ちょうど点検のタイミングだったので、出す時バイク屋にその症状を伝えてみて取り敢えず診てもらうことに。
並行して自分もネットで探りを入れてみたのですが、「キャブレター」という、エンジンの吸気にガソリンを混ぜる部位が何らかの問題を抱えている*1、という説が浮上してきました。
もっと言うと、どうにもキャブレター車における“燃調薄いときの症状”として一般的に挙げられているものと合致してるようでした。
燃調が薄くなる原因としては、単に調整がズレてる、ジェット*2が詰まってる、負圧式ならダイヤフラムが損傷してる、等々。
そうこうしてるうちに、バイク屋から連絡がありました。告げられた故障原因は…
「ダイヤフラム損傷」
説明は端折りますが(一応ざっくりした説明を追記に書いときます)、要はゴム製の膜のような、キャブレター中の超重要部品が経年劣化で破れちゃったということです。
残念ながら想定通り、しかもそのなかで比較的悪い方の事象でした。
代わりの部品? 一応探してもらいましたが、純正部品はとっくの昔に廃番・在庫切れだそうです。
代替品流用? 一筋縄では行かないようで、バイク屋からそのオプションも提示はされましたが、品代工賃トータルで4~5万円かかる見積もりでした。
5万円… 出せなくはないけど、出しづらいな… 長くて今年度中しか乗らないし…
その場での決断はできず、とりあえずバイクを修理から引き上げました。
一応、バイク屋ではキャブレターのオーバーホールに加えてダイヤフラム修復もトライしてくれたそうですが、症状は改善しておらず…
超スロー走行で、邪魔にならなさそうな路地をえっちらほっちら、喘ぐように苦しみながら回るエンジンをどうにか宥めながら、連れて帰ってきました。
果たして、愛車の運命は…
次回→修理編(今回と違って修理風景の写真バンバン貼る予定です)
おまけ:故障箇所周辺の超ざっくりな説明
ガソリンエンジンには、吸気とガソリンを混ぜる機構が備わっています。
キャブレターはその機構の一種です。略して「キャブ」と呼んだりもします。
エンジンはキャブを通して吸気しますが、キャブ内では空気が高速で流れるため気圧が下がり(大気圧に対して負圧となり)ます。その負圧でガソリンを吸い出して吸気に混ぜるのが、キャブの仕組みであり役割です。
エンジンの回転数が変われば、吸気の量も変わります。そのため、何らかの方法でガソリンの量を調節して最適な濃度に保たねばなりません。
その方法の一種が「負圧式(CV式)」です。吸気量が変わればその流速も変わり、よって負圧も変わります。この変動によって、ガソリン量を調節する部品を駆動するといったものです。
ここで必要なのが「ダイヤフラム」です。このダイヤフラムが負圧(キャブ内部側)と大気圧(キャブ外部側)の圧力差で動くのですが、これが破れてしまっていたのが今回の故障でした。破れてたら空気が通り抜けて、負圧に反応できませんものね。
ちなみにキャブレター(特にCV式)はどちらかというと旧来のシステムです。RV125JPも、同じRVシリーズのなかで最初期モデルですし。
以上、図解もない長文でしたがお読み頂きありがとうございました。