私の手元には、無残にも画面の割れたNexus7があります。
何をかくそうこの子、私の先代の愛機でした。
2015年2月に購入し、丸3年ほど苦楽を共にしたマシンでしたが、2年半ほど前に不慮の落下で画面破損、タッチパネルがその機能を喪失してしまいました。
USBでマウスを繋ぎデータ退避こそできましたが、もともと調子の悪かったUSB端子、こちらも程なくしてお亡くなりになりました。そうして操作手段の失われたNexus7は、我が家の表舞台からひっそりと姿を消しました。
さて、後ろにも写っておりますが…
修理部品のタッチパネル&液晶Assyをお取り寄せしました。
Amazonで結構いっぱい見つかりましたが、とりあえず買ってみたのはコレ。
で、何故このタイミングで修理部品を取り寄せたって…?
完全に深夜テンションでした。なんか知らないけどやりたくなったんです。
先日の夜中に何故か突然その気になって、Amaz●nで注文してしまいました。
それでは、液晶パネル交換に挑戦してみましょう!
右が、今回注文した交換パネル。気泡はもちろん輸送用保護フィルム。
筐体前面“全面”のフロントガラスをまるごと交換になる。
※大変恐縮ですが、弊ブログは技術系ブログを名乗るほどのものでもございません。所詮はtwitterの延長線上の日記雑記です。パネル交換してみました~キャッキャッ 程度のことしか書きませんので、技術解説に過度な期待はしないでください。
※いないとは思いますが本記事を参考に作業をされる方、くれぐれも色々と自己責任でお願いいたします。
まずはカバーを外します。
カバー(裏蓋)はツメで固定されているだけ。ツメを割らないよう、丁寧にこじ開けます。


今回は左写真のように、キット付属の工具でやりました。なおLTEモデルの場合、SIMトレイは前もって外しておかなければなりません。 右写真右側が、外した裏蓋になります。
訳あって何度か経験済で、この作業だけは余裕のよっちゃん。
次は、色々抜く作業。
まず最初の最初で、バッテリーの接続を外します。


バッテリーの手前を2本のフラットケーブルが渡っていますが、これも外します。
左側の銀色のケーブルは、上基板のコネクタ(画像中青カコミ)か下基板のそれ(黄カコミ)のどちらかのコネクタを抜けば良し。上だとテープを剥がすのが僅かに面倒なので、下を抜きましょう。
右側のオレンジ色のケーブルは、ここでは上基板のコネクタ(赤カコミ)しか抜けません。
まずは銀色のほうから。ついでに、同じ黄カコミ内にある残り2つのコネクタも、一緒に抜いてしまいましょう。
差込口の反対側に付いてる白いツメを上に90°起こしてやると、ロックが外れてケーブルを抜くことができます。


なお差すときは逆の手順、ケーブルを正しく突っ込んでからツメを倒すと固定されます。
以降、このタイプのコネクタはどれも同じ操作なので、覚えておくように…
続いてオレンジ色のケーブル。コネクタ部に貼られているテープを剥がし、あとはロック機構は特に無いので、端子を真上に引っ張り上げて抜くだけです。
あとはネジを外すだけで、バッテリーを取り出せます。
ではでは、基板を外しましょう。
スピーカーとサイドボタンのコネクタを取ってから、ネジをすべて取ればOKです。


両写真赤丸内の白コネクタがスピーカー。ケーブル方向に引っ張れば抜ける。
右写真の青丸内がサイドボタン。見づらいが、灰色のコネクタ部に黒いツメが付いている。ツメの取り扱いは先程の白いツメと同様、起こしてやればロック解除。
右写真の黄カコミ内の四角いのはメインカメラユニットです。これは裏で筐体に両面テープで固定されてます。ユニットを真上に引っ張れば取れますが、基板もろとも引っ張ろうとしてケーブルを傷つけないよう要注意です。
また、LTEモデルの場合、上下の基板がアンテナ線のようなもので繋がっています。抜くこともできるんでしょうが、私は抜かないでおきました。挿しっぱなしでも取り外しに支障ありませんでした。
こんな具合に外れます。なお基板からは、大きめの接点が数箇所出ています*1。これらは折らないように注意しましょう。
最後に、筐体からいろいろ取り外します。
赤カコミ内のスピーカーユニット。写真左側のにはネジが1箇所、右側のは特に固定なし。何も考えず取り外しましょう。
オレンジ色のケーブルは、青カコミ内に端子があるので、例によってツメを起こしてロックを外し、引っこ抜きます。このケーブルも再利用するので、失くさないように気をつけてください。
そして、最大の難関 フロントパネル外しへ…
最初の方で貼った写真の通り、前面フロントガラスを全面的に除去しなければなりません。
フロントガラスは両面テープ(それとも糊?)で筐体に貼られています。ドライヤーで温めて糊を柔らかくしつつ、マイナスドライバーでゴリゴリと…
ガラス片が飛ぶので掃除機(下の赤い管)で吸いながら…
どうにか外せました。糊もきれいに除去…
筐体のフレームは金属製で、多少は力を入れて作業できる。但しプラ部分の変形には注意!
これがなかなか骨の折れる作業でした。
続けては一番緊張する作業、新フロントパネル取り付けです。
先述の通り、フロントパネルは糊付けだけで固定なのですが、今回は そのへんでも売ってる事務用両面テープ(強力タイプ)で貼り付けます。


銀色の部分は液晶パネル。黒い部分がガラスパネルで、ここに両面テープを噛ませて筐体に貼り付ける。インカメラ・照度センサの穴は避けること。


無事にハマった(と思われる)ので、配線をつないで再組み立て。
そして…
全パーツ組付け完了!
裏蓋を嵌め、充電して、いよいよ動作確認*2。
電源は無事に入りました。画面の映りと、タッチパネル動作の程は…
完 全 に 修 理 し た pic.twitter.com/0vOUbFyDgA
— 蔵王の御釜 (@Kamashuki) 2020年9月5日
で き ま し た !!
黒画面/非点灯だと1箇所に目立つ色ムラがありましたがこの際気にならないレベル。
タッチ操作も感度良好!
現役時代に散々落としたので外装はガバガバです。しかしながらバッテリーと頭脳はもとより状態良好、これでタッチパネルも復活したので、これもう完全に現役復帰が可能なレベルです!!
ということで、今回は「修理成功」と言ってよいでしょう。
なお、フロントパネル糊剥がしの加熱中に外装のプラ部分を変形させてしまい、その矯正に1時間ほどロスタイム。結局、総作業時間はほぼ4時間ジャストでした。
そして無事、タブレット3台体制になりましたとさ。 pic.twitter.com/8MQ9Wcg38s
— 蔵王の御釜 (@Kamashuki) 2020年9月5日
7~8インチクラスのタブレットをこよなく愛する私。
Nexus7の戦力外通告を余儀なくされて以降、その後継にはASUS ZenPad3 8.0*3を採用。そしてつい先月にはiPad mini 5を購入*4しちゃっていました。ここにNexus7の復帰で、私のタブレットはまさかの3台体制に…(笑)
正直な話、修理が成功するとも思っていなくて、現役復帰後プランはまるで未検討でした*5。
なにに使って遊ぼうかな…?
旧友の復活に心躍る週末でした。