昨日、再び映画館に足を運んで観てきました。
twitterで感想をぽつぽつ見かける分にはとても好評とのことで、その他にも「バブみがある」だの「丁度流行ってる #魔女集会で会いましょう 的なアレだ」だの、割りとアレ(説明に困る)なレビューもちらほら聞いてたので気になりだし、半月前に初回鑑賞に行ってきました。
前情報がそれらのtweetくらいだったので「キービジュの女の子が不老的な種族で、男の子を拾って育てて最後を看取るまでの話かな」みたいな予想で観に行きました。
いや、とてもよかったです… あながち間違った予想でもなかったけど、それ以上にとても良かった(語彙不足)
(以下ネタバレあります)
特に感想考察書きたい点を少し。
エリアルが年頃になり、変化したマキアとの関係性。このへんが物語の転換点でしたね。小さい頃はあんなに素直だったのに…(泣)
兵士になれるよう口利きしてくれとエリアルがラングに告げるシーンは、マキアがエリアルに尽くす気持ちを、エリアルは受け止めつつも受け止め方が分からない、そんなもどかしさを吐き出すシーンでもありました。
ところでこのとき、エリアルは何に気づいて、マキアを守れないと言ったんでしょうか… ちょうどそこだけセリフ聞きそびれてしまいました。別にマキアに恋心でも抱いたわけではなさそうで、じゃ寿命の差をはっきり認識してしまったとかそういうことでしょうか?
それから、里を追われたイオルフのメインキャラ3人。
マキアはご覧の通り。レイリアも、孤独のなかせめて実の娘メドメルを再び一目見んと、前を向きながら生き延びてきました。
クリムはレイリア奪還に奮起… と言えば聞こえは良いですが、彼だけ里襲撃のときから時間が止まったまま、非業の死を遂げてしまったように見えました。マキアの染まった髪を切るシーンとか、あと最期に「マキアもレイリアも、なぜ時を進めてしまった…」みたいなこと言ってたこととか。時を進めるのを拒んでいた、という言い方もできるかも。
ただ、愛する人を理不尽に奪われたんならそりゃ時は止まりますわな。冷静に見返すと、彼の気持ちもすご~~くよくわかります。ええ。私に何があったとは言いませんが。
あと、最終盤でディタがエリアルに幼い時にからかったことを謝るシーンがありました。
序盤(幼少期)でのそのからかうシーンのあと、ディタは花を持ってエリアルの家へ謝りに行きましたが、彼らは既に旅立ってて謝れないまま離れ離れになってしまっていました。
タイトルの「約束の花」は、このとき持ってた花だ という解釈もできませんかね…?
マキアとエリアルが別れた「さよならの朝」に、ディタがエリアルへの謝罪という「約束の花」をかざったという。
クライマックスの“約束を守れなかった”シーンは、マキアのみならず観客にとってもエリアルとの日々が走馬灯のように蘇る(マキアに感情移入してればなおさらですね)、感動的な演出でした。
以上、私が思ったことを書いてみました。
「いや私はこう思った」「そこ実はこうです」とか「パンフに書いてあるよ」とか(私はパンフ買いそびれました…)ありましたら遠慮なくコメでもリプでもくださいませ。
良すぎるが故に気の利いた感想が出てきませんが、やはりよかった…
余談
監督の岡田麿里さん。selector WIXOSSアニメシリーズの構成として名前は知ってました。
映画どころか氏のキャリア全体でこれが初監督だったんですね…